高血圧や動脈硬化、血管の炎症などがあると静脈の壁が変化し血栓ができて静脈がつまり静脈がつまりやすく、網膜静脈閉塞症が起こりやすいと言われています。しかし、色々な検査をしても原因がはっきりしない事もあります。

1. 出血が少なく視力に影響がない場合は内服治療(止血剤、循環改善薬)で経過観察とします。

2. 出血が多い場合または黄斑部にかかっている場合または循環不全のため網膜に浮腫を起こしている場合にはフルオレセイン蛍光眼底検査を行います。造影剤で眼底の血管を染めて、血液の循環、血管の閉塞の具合、網膜浮腫の程度を検査します。

3. 血管が完全閉塞している場合には、血液循環は改善しないため、治療しないで放置すると網膜に新生血管が生えます。そのため網膜から新生血管が生えてこないようにするためレーザー光凝固術を行い焼きつぶす必要があります。

4. 網膜の出血や浮腫(むくみ)が強い場合には、硝子体内薬剤注射療法やステロイドの局所注射を行い、網膜浮腫の軽減と新生血管の増殖抑制によって視力の改善をはかることが出来ます。

5. 上記の治療を行っても硝子体出血やそれに伴う網膜剥離が引き起こされる場合には、硝子体手術を行う必要があります。この場合には、県内の大学病院へ御紹介して治療することになります。​

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